フランスの婚外子について考えた〈ナントの友人宅にて〉

海外お役立ち記事2016.9.7

 

フランスの婚外子について考えた〈ナントの友人宅にて〉


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北ヨーロッバの旅の最後のディスティネーションはフランスのナント。15年来の友人に会うため、ジャージー島からサウスハンプトン経由で向かった。この友達は私のフィレンツェ留学時代のパリ出身の女の子。ミラノに住んでいたときはお互いの家を頻繁に行き来し、私の元カレもほとんど知り、彼女の親や交友関係も知ってるほど私にとって親友とも呼べる存在。

何年も連絡とってなかった時期もあるけれど…。

ずっと会いたかったのだけど、私も拠点がアジアになり最近僻地の国ばかりでなかなかフランスまで足が届かなかった。

 

彼女は私と同い年で35歳で妊娠。男の子を授かった。写真を送ってもらうと、ぶっちぎりにかわいく今回会うのを楽しみにしてた。

10年ぶりに空港で会った彼女はとても痩せていてびっくり。まあ欧米人だから仕方ないかもしれないが、、シワが増えて育児の疲れかとてもやつれてみえた。でもエルワンくんはとても無邪気で私の名前を連呼し、抱きついてくれたりひとときのお母さん気分を味わった。さよならを言う時に口にキスされ超照れた私w

ここでタイトルに戻るのだけど、フランスでは婚外子というシステムが?近年かなり一般的。この友達もそうだし、まわりの人もみんな籍を入れないらしい。入れたくないらしい。アンヌ(友達)は妊娠した時既に結婚しないことを決めていて、これからも毛頭する気もないとか。

噂には聞いていたけど、近い友達でこんなに一般的とは。。

そしてそのエルワンのお父さんとはとっくに別離。でも車で10分の距離に住んでお互い行き来しているらしい。しょっちゅう会うけど復活は絶対にないらしい。。

ここまで聞いて全てびっくりなのだけど、さらなる驚愕は子供は一週間母親がみて、一週間後は父親というふうに交互でめんどうをみているらしい。。なんでもこのやり方もフランスでは一般的のようでみんなそうやってる、と。アンヌは私は好きじゃないけど、エルワンには父親が必要だし、彼に会いたがってるからと言う。

全て彼女の生活や経済状況を聞いて私には解せないことばかりだ。私は子供はいないけど旦那がいる。アンヌと真逆の状況。私は矢つぎに質問した。

養育費というものはもらっているのか?その権利はあるのか?(彼も育てているがメインはアンヌ)→わずかながらもらってる。法律とかよく分からないけど権利はある。でも話し合いが一般的。

子供の名字はだれのものになるのか?→父親の名字。カトリックの考え方でこれは昔から変わらない。けど最近は母親と父親の名字を両方つけれるようになった。このやり方も古くて嫌い。

そもそもなんで婚外子を好むのか?結婚はしたくない?→古い文化。ずっと自由でいられるし、そんなシステムにこだわるは必要はない。現にフランスでは結婚し出産しても母親はすぐに働きに出る。それはフランス人の男性が許さないという理由もある。彼らは積極的に家事をするが、個を重んじる。

この行き来する生活をいつまで続けていくのか?→エルワンが18歳になるまで私は続けたいけど、、エルワンに絶対父親は必要。私は彼に愛はないし会いたくないけど子供の父親は彼だけ。

なんかこれらを聞いていると、今のフランスは変化のときなのかもしれない。カトリックの考え方と現代のミックス。。

と冷静に考えても私ならそうしたくないとあらためて思った。。女性は出産で絶対に男性よりは物理的に大変だし、紙切れ一枚で私がどんなに精神的に旦那に助けれているか。。もし子供がいたとしても籍を入れて法律上の家族になることは、複雑すぎる状況を作り出さないとアンヌの話を聞きながら思った。。そう、私から見てアンヌの今の状況はトゥーコンプリケートだと思った。。

でもこういう考え方もある。子供はどちらにも”属さない”ため、自分で選択し自分の進みたい道を決める事ができる。日本の場合、法律でそれらはある程度決められるけど、フランスはすべて自らの意思。そうなるとよく話に聞く、母親との共依存の関係も少ないだろうし、自立した大人になるだろう。フランスの本当の意味はこういう自由なのかも。それはそれで羨ましい気がする。

彼女は今父親が遺したお金があり、今のところ働いてない。父親からのお金と元カレからのわずかな養育費、そしてフランスでは3歳までは無条件に国から150ユーロくらい?毎月もらえる。これらで生活してるらしい。来年になると3歳になるから保育園に入れて働くつもりだ、と。国は守ってくれないから働くしかない。全ては息子のため。どの国も母は強い。

うーん、フランスってヨーロッパだしもう少し福利厚生的なものが北欧に近いくらい?あると勝手に思っていたけど、やはりそこはラテンの国。。イタリアのやり方とさほど変わらないよう。それは苦労するよ。。

時間の都合上、わずか一泊しかできなかったけど、私たちは夜通し語りあった。家族のこと、私の旅のこと、彼女の育児のこと、政治や文化に至るまで。健康のことをアツく語るのに手にはタバコ、ワインを持って話す彼女に私は猛烈に反発。お互い自分の意見を曲げずけんかになりそうになったが5分後にあっさり違う会話になるから不思議。やはりフランス人との付き合いはイージーで気が楽。楽しかった。

それにしても世の中にはいろんな考え方がある。10回近く訪問し少し分かったつもりでいたフランス的な考え方も私が考えるより奥が深い。もっともこんな一言でまとめるのは安易すぎるが。。

そんなこんなで今はシャルルドゴール空港行きのTGVの車内。空港に着いたあとイスタンブール経由で台北に戻り、今回の旅は終了。来週からは沖縄!!

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ayanok
福岡県出身。現在は台北在住。143ヶ国訪問。
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